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乱読千夜一夜

本と記憶を繋いだり結んだりするブログ

「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」感想

今日のお題 「わかったつもり」という内心ギクっとしそうな本を読みました。 わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~ (光文社新書) 作者:西林 克彦 光文社 Amazon 読破までは4時間ほどかかりました。 総評 超主観的評価 読みやすさ:★★★★★ 読後感:★★…

存在と時間ーハイデガーの作家性ー

前回の記事で書いた「理想的な関係性の問題」を飽きずに考えていました。 考えを前進させるために、コミュニケーション論や社会学の書籍を中心に読みながら色々とモヤモヤしていました。 「関係」の前に、個人や他者が「ある」というはそもそもどういうこと…

いかにして集団生活における心理的安全性を保つか

これまでの投稿と打って変わって、まるでテイストが違ってしまうが、最終更新日の1月末から現在まで、徹底して一つのテーマについて考えてきた。 いかにして集団生活における心理的安全性を保つか これが僕にとって一番大きな問題意識で、これからもこだわっ…

自分が「いる(Being)」仕事をすることで「生き生き」した感じが他の人にも伝播していく。ぼくたちの心をシラけさせないために必要なこと―――『自分をいかして生きる』

自分をいかして生きる (ちくま文庫) 作者:西村 佳哲 発売日: 2011/06/10 メディア: 文庫 いい仕事って一体なんだろう。 ある会社役員とのオンラインミーティグの帰り道、代々木八幡商店街を歩きながら、そんなことをぼんやりと考えていた。 まぁラーメンでも…

たった一人の熱中。自分なりの生活の飾り方

昨年の大晦日に友人から紹介された書籍を読んでみたら目から鱗がポロポロとこぼれ落ちた。 暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator) 作者:國分 功一郎 発売日: 2015/03/07 メディア: 単行本 そもそも、ぼくたちはなぜ退屈するのか。どうやって暇を使えばい…

運転免許窓口の対応から見えた景色。独占がもたらす腐敗と、ビジネスが生む緊張感。

運転免許の更新期限がきょうだった。気づいたのが16時。手遅れである。 ぼくは地元の警察署に電話をすることにした。 免許更新が本日期限であることにさきほど気付いた。延長などの措置は取れないか。 できない。そもそもなぜ2ヶ月の間、放っておいたのか。…

エノーラホームズの事件簿と転職活動。一方でシンデレラから何が学べるのか?

原題:Enola Holmes 制作&主演:ミリー・ボビー・ブラウン 監督:ハリー・ブラッドビア 脚本:ジャック・ソーン 原作:ナンシー・スプリンガー 動画配信サービス:Netflix 製作国:イギリス 配信時間:123分 会社や団体に所属した人間が必ず通る道がある。 …

人間の性質は生まれつき備わったものか?プナンの人々と僕たちとの距離。

ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと 作者:奥野 克巳 発売日: 2018/05/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) 「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」(著者:奥野克己)を読んでい…